Visions Asia Resilience Forum2015 State of the Map Asia

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(1)概要

「State of the Map Asia」との共同開催として、「OpenStreetMap」などのICTをどのようにレジリエンス(回復力・柔軟性)に活かすかを考える2日間となりました。
日本を含めたアジア5か国のゲストを迎え、各地域での取り組みを発表。ネパール大地震以降の救援・復興の取り組みについても触れました。 また、インドネシアで活動するマッパーチームHOT(Humanitarian OpenStreetMap Team)も駆けつけ、2日目には実際にアプリケーションを使って地図を作る実践的なワークショップも実施。
自然災害や環境問題に強いアジア地域を目指すためのネットワークを広げる機会となりました。

日 時:2015年9月1日(火)〜2日(水)10:00〜16:00(16:15より交流会)
料 金:参加費無料(交流会は別途有料予定)
会 場:国際交流基金ジャカルタ日本文化センター(インドネシア)
主 催:NPO法人ビーグッドカフェ
助 成:地球環境基金助成事業

(2)レポート

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DAY-1:OpenStreetMap for Disaster Prevention

フォーラムの幕開けは、3名のゲストによる基調講演です。
まずは、Chief guestとして迎えたSurya氏(Joint Secretary of Ministry of Finance, Nepal)。ネパール大地震による影響、そして復興に向けた設備や経験値等課題が山積している実情をお話いただきました。
続く古橋氏(MapConcierge)からは、様々な自然災害に対して官民一体となって行っている取り組みや、マッパーコミュニティについて共有。世界には200万人がOpenStreetMap(以下OSM)に参加しマッパーとして活動していますが、そのコミュニティは今後もっと広がっていきます。
3人目、北村氏(日本大使館)からは、日本とインドネシア、アジア各国が協力していくべき分野の一つである、太陽エネルギーとバイオマスエネルギーについてご講演いただきました。

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今回は、VISIONS Asia Energy Resilience ForumとState of the Map Asiaの共同開催ということで、OpenStreetMapのコミュニティ活性化や情報交換の機会にするため、各地域で活躍するマッパーが集まりました。
Akahadi氏(インドネシア)、Janah氏(アチェ)、Deng氏(台湾)、Hoque氏(バングラディシュ)の4名から、それぞれの地域における課題やマッパーの活動を紹介。
各地域で、まったく地図上に建物がなかったところに、マッパーの力により年々情報が増えていっています。OSMには、災害による被災状況なども、マップに追加し、復旧や防災に活かせるメリットがあるのです。

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参加者からもたくさんの質問が飛び交い、充実したディスカッションとなりました。
午後には、ネパールに関わる取り組みの発表。
JUN氏よりネパールで最も地震の影響を受けたLaparkにおける支援活動の取り組みについて。現地の人々が、生活を成り立たせ、自力で生きていけるよう支援を続けています。
続いて、木村氏より小型風力タービン発電やマイクロ水力発電に関するネパールでの取り組みについて発表。日本の技術を活かしながら、ネパール支援を行っています。

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古橋氏によるテクニカルセッションでは、マップを作っていくのに必要なアプリケーションなど具体的な内容をご紹介。アプリケーションも複数あり、いつでもどこでもOSMに参加できるということが分かります。各国のマッパーによるコメントも交えながら進められました。

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DAY-2:OpenStreetMap for Natural environment & Hands-on

DAY-2は、小此木氏(West Java Environmental Management Office)による基調講演から始まりました。JICAの海外ボランティア派遣として、インドネシアで1年あまり活動されていますが、日本での活動として宮崎県綾町での森林保全の取り組みについて講演いただきました。

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Lightning Talkでは、8名のプレゼンターが5分ずつ活動紹介を行います。
Humanitarian OpenStreetMap TeamやFujitsu Indonesia、Disaster channelなど、インドネシアで活躍するゲストも登壇し、様々な知識・経験がシェアされました。

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午後はいよいよ、Hands-on sessionです。それぞれPCを開き、実際に地図を作り・使る体験を行いました。リアルタイムで今自分がいる場所の情報を追加できること、そしてみんなで作り上げていく感覚に、マッパーコミュニティに参加したいという参加者も現れました。

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